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懐徳堂は江戸時代中期の大坂北浜に設立された町人学問所です。
残念ながらその名を知る人はあまりいませんが、
懐徳堂は町人たちが基金を集めて校舎を建て、
そこに師を招いて開かれたいわば市民による市民のための学校でした。
全盛期には江戸の昌平黌をもしのぐといわれたほどの学問を誇りました。
明治2年、140年の歴史を閉じましたが、
近代大阪の市民たちの基金や寄付によって大正五年に
「重建懐徳堂」が今の「マイドームおおさか」の地に再建され、
大阪大空襲で消失するまで大阪の市民大学として親しまれていました。
その「マイドームおおさか」の向かい側にあるこの「哲学カフェ懐徳堂」は、
このような懐徳堂の精神をひきついで、
人と出会えるリアルな空間、
自由な学びの場、
お茶を楽しみながら語りあえる文化的サロンを目指します。


オーナーの大学教授時代の蔵書で西洋哲学・日本思想・歴史などがメインですが、
ロシア文学、日本文学など中高生時代以来の愛読書も。
江戸時代の刊本をはじめ珍しい古書もあります。販売もしております。

和モダンを目指した内装です。
カウンターと本棚は北山檜の間伐材の
有効利用に取り組む木工所さんの制作。
また壁面と厨房奥のタイルは大坂町屋のベンガラ色をイメージしています。



松屋町筋と本町通りの交差点から
北に3つめの信号を東にちょっと入ったところ。
松屋町筋の西側にはマイドーム大阪がありますが、
ここは大正時代に市民大学として親しまれた重建懐徳堂のあった場所です。

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